序章 関節を作る(のうがき編)
ハルミドール(くみこを除く)は成形一体型でウレタンを使用しています。お分かりのようにウレタンはスポンジみたいなもの(とうい
よりスポンジそのもの?)で、少しの体の曲げくらいは出来ますが、無理をさせると裂けてしまいます。ですので大股を開かせてこ
とにぶということができません。そこで関節をつけることを思いつきました。
ところで、関節つきの人形の種類は幾つくらいあるでしょうか?実を言うと私にもよくわかりません。色々と自作ドールのサイトを見
て回りましたが、これといった定義は無い様に思います。
私が注目したのは球体関節式です。読んで字の如く関節を球体にして(つまり丸くさせて)動かす方法です。これの作り方というの
が作る方の独自の方法がありこれといった作り方があるわけではなさそうです。各関節のつけ方は各関節ごとに付けるのではな
く足首の関節から手首の関節まで一本のゴムで付けるのが一般的のようです。
さて、ここでハルミドールの特性と球体関節の特徴をうまく噛み合わせることにします。通常球体関節人形は人形自体硬い素材を
使わなければ成りません。上から下まで一本のゴムにより関節が付けられているので付けた途端、素材がウレタンでは足や腕な
ど各部所の細い部分が曲がってしまいます。ですので関節ごとにゴムをつけることにしました。
関節を付けるといってもどういうやり方で付けるのかこれは非常に悩みました。なんといっても今まで造詣等美術全般に関する知
識と実践がゼロの私が球体関節人形を作ろうだなんてどだい無理な話です。中学までの美術の内申はいつも1か2でした(5段階
評価)。ちなみに高校は美術自体がありませんでした。ですが、基本的なことが分かっていれば何とかなるのでは?今回必要なの
は美術ではなく技術なのですから(その技術も怪しいものですが・・・)。